メディアリテラシー

 「中国製のギョーザによる中毒」ということが、大きな問題になっています。ただ、報道の仕方としては、「中国製の」という言い方ではなく、「中国の天洋食品の」というより正確な表現をすべきではないかと思います。


 なぜなら、たとえば、アメリカにおいて、日本のある会社製のギョーザによって、食中毒が起こったとしましょう。そのことを、アメリカの新聞が「日本製のギョーザによる中毒」と報道するのと、「日本の○○食品のギョーザによる中毒」と報道されるのでは、だいぶ印象がちがうのではないでしょうか。


 「日本製の」とだけ大々的に報道されれば、必然的に「日本製のものは危ない」さらには「日本人はひどいやつだ」という偏見へとつながっていきます。


 「日本人」と「日本製」「日本の○○食品」とは別のことであるように、「中国人」と「中国製」「中国の天洋食品」は別のことです。


 メディアによって作られる「空気」に流されないように、個々人のメディアリテラシーが問われている気がします。