あれは現代のイタコでしょ

BPO>フジに倫理違反意見書 27時間テレビ
1月21日19時23分配信 毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080121-00000087-mai-soci

 NHKと民放でつくる第三者機関「放送倫理・番組向上機構」(BPO)の放送倫理検証委員会(委員長・川端和治弁護士)は21日、フジテレビ系で昨年7月28日に放送された「FNS27時間テレビ」で、番組制作上の倫理違反があったとする意見書をまとめ、フジに手渡した。

 審議されたのは、同番組のコーナー「ハッピー筋斗雲」。出演したスピリチュアルカウンセラー(霊能師)の江原啓之さんが、新潟県中越沖地震の被災者らにリンゴを贈るなどボランティアを続ける東北地方の女性出演者に「亡くなった父の声」とする言葉を伝えた。

 番組は、女性出演者が望んでいないのに、霊視を実施。さらに、十分な裏付けもなく、女性が経営している美容院が経営難であるかのように放送した。

 江原さんは女性に「自分自身の生活を度外視してはだめ」などとアドバイスした。女性出演者が「自分や周囲の人たちが傷つけられた」と、BPOに訴えていた。

 検証委は意見書で、「おもしろさ」「わかりやすさ」をよりどころとし、出演者の心情への配慮を欠いている▽出演者の生活への影響を考えていない−−などと指摘した。

 フジ広報部は「番組制作にあたって誠意を持って十分配慮をしてきたつもりですが、結果として(女性出演者に)ご心労、ご迷惑をおかけした事をあらためておわびします」とコメントした。【広瀬登】

 スピリチャルカウンセラーと名乗っている人々がしている「なくなった方の霊を呼び寄せる類」ことは、要するに、昔から青森などでイタコと呼ばれる人々が、ひっそりとやっていた「口寄せ」ということでしょう。今までは、そういうことは、いかがわしさもあって、人前には出れない、出ないものだったと思いますが、いまや、スピリチャルという名前で洗練され、大手メジャーメディアで堂々と、「口寄せ」がなされているわけです。この異常性に、もっと危機意識を持つべきだな、と改めて思わされた記事でした。