「小泉チルドレン」の象徴的存在杉村太蔵議員、衆院予算委員会分科会で、初めて質問に

(朝日コム)
 杉村氏は、ニートやフリーターが増えているのは、企業が新卒採用にこだわり、「門戸を閉めているのが大きな原因だ」と強調。小泉首相メールマガジンで「挑戦しないで待っている『待ち組』がいる」と指摘していることについて「僕たちは働く意欲を失っているわけではない。『待ち組』ではなく、『待たされ組』だ」と反論した。


 確かに企業側の問題はあるでしょう。新卒採用にこだわるあまり、機会を失い、働く意欲を失う人々が増えるということもあるでしょう。ただ、一方、自分はなぜ仕事をするのか、という仕事の意義を明確に持てないことがニート問題の土台にあるように思うわけです。仕事とは、ただ「食べるため」にするのだと思っているなら、働かなくても親元で「食べていける」人がニートになるのはむしろ自然。また、仕事が「自己実現の場」だと思っているなら、企業が個人の自己実現のために人を採用などしない現実にいつかぶち当たって、悲しい思いをするでしょう。

 宗教改革者たちは、世俗職業を天職(神の召命)とみなして励み、質素にいきることを、聖書の教えと説いてきました。そして、このプロテスタンティズムが、後に資本主義の精神と結びついていったことは、有名であります。