導きに心を開くこと

shuichifujii2013-02-28


「空っぽであることを私たちは恐れます。スピノザは私たちの「空へのすさまじい恐怖」について語っています。私たちは空っぽの時間や空間をふさぎたがり、埋めたがります。何かに専念していたいのです。さもないと、私たちはすぐに何かに心を奪われてしまいます。つまり空っぽに届く前に、空っぽの場所を埋めてしまっています。「もし・・・したらどうしよう」と、空っぽの場所を心配で満たしています。

(今日の夕日)

 私たちの生活の中に空っぽが存在するのを許すのはとても難しいことです。空っぽであることは、いろいろなことを自分が管理しなくてよい心の自由を必要とします。つまり、何か新しいこと、予期しないことが起こるのを可能にするということです。それには、信頼すること、自分を明け渡すこと、導きに心を開くことが必要です。神は、私たちの空っぽの場所に住もうとされます。けれども、私たちが神を恐れ、神が私たちの生活の中でなされることを恐れ続ける限り、神に私たちの空っぽの場所を捧げることなどあり得ないでしょう。神を恐れることを止め、あらゆる愛の源として神を受け入れることができるように祈りましょう。

ヘンリ・ナウエン