パウロの宗教的自覚の深化

 パウロが書いた手紙の中で、彼が自分自身のことを語った言葉を年代順に並べてみると

・(AD55年頃)「わたしは、神の教会を迫害したのですから、使徒たちの中でもいちばん小さな者であり、使徒と呼ばれる値打ちのないものです」1コリント15章9節


・(AD61年頃)「この恵みは、聖なる者たちすべての中で最もつまらない者であるわたしに与えられました」エフェソ3章8節


・(AD63年頃)「わたしは、その罪人の中で最たる者です」1テモテ1章15節



 主を知っていく信仰の歩みとは、同時に、自分の小ささや罪の自覚が深められることであり、神様の恵みの大きさをますます悟らされ、感謝に生きるものとなっていく歩みなのですね。