一番仕えることって

<晴佐久神父説教から>

 「仕えるものになりなさい」って、今イエス様に言われましたけど、じゃあ、一番仕えることって何かって言ったら、それは人を喜ばせることじゃないですか。相手がホントに必要なことをしてあげることでしょう? もちろん、まずは「おなか空いた」って言う人にご飯を出すわけですけれど、でも、実は人が一番必要としているのは、優しさでしょう? 希望でしょう? たとえ不運にも食べるものがなくても「私は愛されている」と感じ、「自分が生きてることは素晴らしい」って思える、神からいただいた大いなる恵みの世界を知って信じることですよ。ですから、「あなたは神に愛されている」「あなたは素晴らしい存在なんだ」「何も恐れることはない」って伝えることこそ、最高の奉仕。命がけで福音を伝えたイエスと共に仕えるものになるっていうことは、そういうことだと思いますよ。


たかが「言葉」と人は言う。しかしされど「言葉」なのだ
「言葉」に込められている無限の力を、わたしは信じる。
その人を最後の最後に、本当に救うことができるのは、金でも医者でも精神科医でも政治家でもない。
「言葉」こそが最後にその人を救うことができる。
たとえ人が「言葉」を失う絶望的な現場であろうと、絶対の権威をもって語られる、神の愛と希望の「言葉」こそが。