どのようなときも「神に感謝」しましょう、というと、
そんなことは難しい、できない、とよく言われます。
そして、極端にひどい事例を引き合いに出して
「こんなときにも感謝なんてできますか」といいます。
しかしそれは「感謝」と「感情」を混同しているのです。
「神への感謝」は、自分の感情が、嬉しいときにするものであって、
悲しい感情の時に「神への感謝」はできないと、考えているのです。
しかし「感情」と「神への感謝」は、別物です。
感謝できない、のではなく、
感謝しない、したくない感情に支配されているだけのことです。
感謝とは、感情ではなく、心が向かっていく方向性のことなので、
感謝する人は、ますます感謝できるようになり、
感謝しない人は、ますます感謝できなくなります。
感謝とは、ある意味において、心の訓練なのです。
だから、幼児性の強い人ほど、感謝より愚痴が出るわけです。
感謝が少なければ、不満というゴミを心にためることにもなり、
自分も周りも、ストレスまみれになって、
苦しまなければなりません。
だから、感情を越えて、
どのようなときにも「神に感謝」する癖をつけること。
これは、幸いなことなのです。