「働き方」の法律を作るより、経営者のマインドセットを変えないとね

通常国会で審議され、政府は5月に成立させたいとねがっている「働き方」関連法案

そのポイントは、

■残業時間上限規制
・残業時間の上限を720時間、2〜6ヶ月平均で80時間以下、単月で100時間未満とする。罰則も。

■「残業代ゼロ制度」創設
・年収1075万円以下の金融ディーラーや研究開発などの専門職を労働時間規制から外し、残業代や深夜休日の追加賃金を支払わない

同一労働同一賃金
非正規の待遇改善を図る「同一労働同一賃金」を推進し、給与や賞与などで正社員との不合理な相違をなくす



さてそもそも、月に100時間では、過労死ラインを超えている、という批判もありますし、

残業しないと生活できない低賃金がなんとなならなければ、結局残業はなくならないだろうし、

「残業代ゼロ制度」は、むしろ長時間労働への道を開いているし、

同一労働同一賃金」という一見平等に思える言い方も、

本当にそれを実現するためには、「正規雇用労働者の給与切り下げも視野に入れた給与制度の見直し」もセットで考えなければ無理だということになれば、

結局は、正社員を非正規社員のレベルに下げる「方便」だったのね、ということにもなりかねないし、



さてわたしは、そもそも国がこういうことを言い出す前に、

経営者の考え方、マインドセットこそが、重要だとおもうのです。

社員を、人として尊重するとき、奴隷のように酷使などできないでしょう。

社員に対する愛が冷えれば、企業の生み出すものの質や価値も落ちこみ、業績が下がって、人への愛がさらに冷える。

このネガティブスパイラルを引き起こすのも、とめるのも、

経営者の「考え方」マインドセットが非常に重要だとおもうのです。