晴れ間もやってくるさ

 午後、東京の青年から電話。欝と取り組み中の彼。彼が調子が悪くなるのは、意識してもしていなくても、心のどこかで、自分で自分を責めているとき。自分を責めることで、心のエネルギーが消耗されてしまう。


 人と比べたり、この世の価値観にとらわれ始めると、自分はこうありたい、こうあるべきと願う自分が、そうなれない自分自身を責め始めてしまう。そうやって、心が晴れない自分を責め、心のエネルギーを消耗させていく。


 さて、お天気は人間の力では変えられない。雨が降ったら雨にぬれればいいし、雪が降ったら、雪と共に生きるしかない。いつも晴れわたっていなければ「ならない」と思ったら、曇りや雨を許せなくなる。でも曇りも雨も雪も、神様が必要だから与えてくださっている。お天気を責めても仕方がない。


 それは、心のお天気についてもいえること。雨なんていやだから、晴れてほしいと、自分ではどうにもならないことでじたばたすることをやめて、雨を楽しめたら楽になる。そのうちきっと、晴れ間もやってくるさ。あせらないあせらない。


「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。」(マタイによる福音書6章33節〜34節)